後悔しない、40代の求人広告の注意点
2017/06/02
求人広告を見るときにはちょっとした注意点があります。それを知らないと、「入社したのに思っていたのと違う」「だまされた」と後悔することになります。
売上が低く抑えられるデフレ社会では。いわゆるブラック企業が多くなっているのも事実です。危険な企業には求人広告にも共通する傾向があります。
40代の転職ではじめて求人広告を見る。という人もいるかもしれません。20代のころ見ただけで長い間見ていない。という人もいると思います。
求人広告はどんなところに注意すればよいのか紹介します。
求人募集の注意点
頻繁に求人広告を出す企業は危ない
求人募集を長く見ていると、同じ企業が何度も求人広告を出す場合があります。何度も求人をかけないといけないということは。「仕事を辞める人が多い」ということです。辞める人が多いのは、労働条件や待遇に問題があるからです。事実、過酷な現場、人間関係の悪い職場は人が入ってもすぐに辞めます。募集理由を「新規出店」「事業拡張のため」と書いてあることもありますが、
意味不明の職種は危ない
募集している職種を見てもなんの仕事かわからないときがあります。そんなときは人気のない職種をごまかしてる場合があります。理解不能といっても漢字だらけの難しい専門用語ではなく、華やかそうなカタカナ語の職種が危ないです。「○○プレゼンター」といった名称でも営業職だった。という場合があります。漢字表現でも「企画」という言葉は乱用される傾向があります。こちらも「営業」と変わらない場合もあります。
抽象的表現が多すぎる
会社の説明にあいまいな表現が多いのも問題です。本当にアピールできる点があるなら具体的に書いているはずです。それができないということはアピールできるものがないからです。当たり障りのない抽象的表現が多い会社はブラック企業の可能性が高いです。
「明るい職場」「未来にはばたく」
広告が派手
目立つ求人広告もよいとは限りません。具体的な内容が乏しい割に、派手なデザインで目立つ広告は危険です。アピールできる内容がないから、デザインで目立とうとしているのです。
精神論が多い
根性、熱意、努力、熱い気持ちなど。ブラック企業は精神論を多用します。日常的に精神論で人を動かしていることが多いのです。そのため求人広告にも精神論を使ってしまいます。
マネージャー・主任募集
マネージャー、主任と聞くと管理職層を連想します。しかし会社によっては平社員の等級にマネージャー、主任と付けている場合もあります。対外的に見栄えがいいので平社員なのにマネージャーと書いてる名刺を持たせる会社は珍しくありません。
本当に管理職待遇なのか確認する必要があります。
雇用保険・労災に加入していない
大手企業では見かけなくなりましたが中小企業では未だに雇用保険、労災に加入させない会社もあります。社員に対する扱いが不当に低い企業ですので絶対応募すべきではありません。労働条件の項目で簡単に確認できます。
給与体系が不明確
月収30万円以上でも固定部分が多いのか変動部分が多いかで実際の支給額は大きく変わりま。
固定給とは年齢・勤続年数・役職・等級で決まっている支給額。年が変わると変化しますが月ごとの変化はありません。
変動給は歩合給・成果給という言い方もします。その月の成果や評価で変わる部分です。多くの企業で成果主義型賃金制度を導入していいます。人事評価によって収入が変わるのは仕方ありません。しかし月ごとに激しく変化する給与体系では安心して働けません。
求人広告の30万円は最大限の評価でもらえる月収、実際には20万円程度しかもらえなかった。という場合もあります。
詳しい求人広告なら固定給がどのくらいかは書いています。書いてなくても問い合わせれば答えて燃えるのが普通です。
わからない部分はそのままにしない
求人広告の幾つかの注意すべき点を紹介しました。とにかく具体的な表現に乏しい会社・具体的な雇用条件を書いていない会社は危ないと考えるのが無難です。
40代以上の場合、なまじ会社経験が長いだけに自分の経験や知識が全てだと思いがちです。
しかし他の会社にはその会社の表現方法があります。自分で勝手に解釈した結果、思っていたのとは違った。という後悔が大きいのが40代の転職の特徴でもあります。
曖昧な部分、分からない部分は放置しないで問い合わせて確認する必要があります。
求人広告でわからなければ問い合わせることも可能です。答えられない場合は危ない会社と考えたほうが無難です。
求人広告は年齢表現にも注意すべき点があります。制約の少ない20代の求人と違って40代の求人は年齢表記にも落とし穴があるからです。
年齢に関しての注意点はこちらの記事を参照してください。
→40代の求人、年齢制限はどこまで真剣に考えるべきか