転職会議やキャリコネなどの企業評判口コミサイトは信頼できるのか?

      2017/04/07

信頼できる?

企業の口コミサイトが人気です。 あなたも利用したいと思ってるのではないでしょうか? 口コミサイトはお手軽な掲示板タイプのものから会員登録してレポートするものまでさまざまです。 しかし「口コミサイトの情報は正しいのか?」と、疑問に思うのではないでしょうか。信憑性・信頼性については気になると思います。確かに、キャリコネ、転職会議、Vorkersなど会員制企業口コミサイトは、自由に書き込みできる2chなどと比べると信憑性は高くなります。でも100%信用できるわけではありません。

口コミサイトにはどんな問題があるのか、利用するならどんな点に注意すればいいのか紹介します。  

 

企業口コミサイトは正しいのか?

パソコン入力

結論からいうと100%正しい口コミサイトはありえません。いきなり否定的な意見で申し訳ないです。確かにサイト運営者は様々な努力をしています。コピペのチェックをしたり。詳細な個人情報を入力させていたずら野次馬的入力を思いとどまらせようとしたリ。個人攻撃的なもの、倫理的に問題がありそうなものは目視でチェックしています。

しかし、どんなに手を尽くしても限界があります。運営者が口コミ提供者一人一人の身元、勤務先を調査して内容に問題がないか調べることは不可能です。 ですからどの口コミサイトにも「必ず間違った情報ある」という前提で利用しないといけないのです。

では口コミサイトは使えないのでしょうか?Yahoo!知恵袋などネットの質問コーナーでは「占いと同レベル、信じるのはバカ」という辛辣な意見もあります。 口コミサイトには会社にとって都合の悪い内容がかかれてることが多いです。否定したくなる気持ちはわかります。 でも実際に使用してみると「確かにそうだね」と思える口コミも多く、参考にするならいいんじゃないかと思えるレベルにはあるといえます。

間違った情報もあるかもしれないけど、正しい情報もある。これが正直なところではないでしょうか。

 

企業口コミサイトの評価は公平なのか

口コミサイトの意見は偏ってる

口コミサイトの信憑性については企業コンサルタントやエージェントの人から 「めんどくさい作業をしてまで登録することが公平性の確保につながるわけではない」 という指摘があるのは事実です。面倒な作業が必要な口コミサイトの代表は転職サービス系のキャリコネなどです。

面倒な作業を乗り越えて入力する人は企業情報を欲しいと思って転職希望者が多いです。だから「愛社精神のある社員の口コミが少ない」 「転職を考えている人、つまり何らかの不満を持っている人の口コミが多い」 と指摘するのです。この指摘は否定できません。愛社精神の高い人があえていい内容の口コミを登録することはあるかもしれませんが。多くの場合、転職希望者の意見は否定的なものになりがちです。

統計的にみれば、会員制の口コミサイトは偏ったデーターかもしれません。 登録を面倒にさせることで野次馬的書き込みや興味本位、イタズラの書き込みが減ります。これは大きな効果です。2チャンネルやフリーで書き込める口コミ比べれば会員制の方が信憑性が高いのはそのためです。 その一方で内容に偏りが出るのは避けられません。しかし意図的に良い内容の口コミを集めればそれはサクラになってしまいます。

片よるのはいけないことなのか

しかし偏るのはいけないことなのでしょうか?口コミサイトは企業を評価するための者ではありません。問題がないのか確認するためのものです。企業を論評するなら中立的な意見が求められます。良い面と悪い面を紹介する必要があります。でも愛社精神の高い社員の口コミを知りたいと思う人がいるでしょうか? 自分の会社を褒めてるコメントを読んで、素直に信じられるでしょうか? 知りたいのはあなたが嫌だと思う要素があるかどうかではないでしょうか?

確かに会社に不満の持ってる人の書き込みはネガティブなものになります。でもその会社にはそうさせる何かがあったということです。 もちろん人によって受け取り方が違います。ある人の感じ方があなたにも当てはまるとは限りません。逆に愛社精神の高い人の価値観もあなたと同じとは限りません。 あなたが知りたいのはブラック企業かどうか、自分に合ってるかどうかではないでしょうか。

つまり良い情報よりも不都合な情報をできるだけ知りたいはずです。 企業口コミサイトは会社を公平に評価したものとはいえません。でも就職を考えている人の需要を満たす程度の情報はあるわけです。

 

口コミサイトの賢い利用法

得点やレーダーチャートはあまり意味がない

口コミサイトには得点やレーダーチャートがついてますよね。数字化すると企業の特徴が分かりやすいし、他の企業との比較がしやすいですよね。採点やレーダーチャートを売りにしている口コミサイトもあります。 でも口コミサイトの数値にはあまり意味がありません。その数値をもとに作られたレーダーチャートも同じです。 なぜだと思いますか? チャート

素人の採点はあてにならない

採点者が客観的な判断ができるように訓練された評価のプロではないからです。 あなたと同じ普通の社員が評価しています。 あなたは自分の会社や学校を客観的に分析できる自信がありますか? 人の評価には必ず主観が入ります。人によって「良い」「悪い」の程度もちがいます。ある人はこのくらいなら満点だと思っても、理想の高い人は50点と思うかもしれません。他の社員が思ってることとあなたが思ってることは同じではありません。100時間残業が死にそうだと思う人もいれば、それで弱音を吐くのは情けないという人もいます。価値観は人それぞれ違うのです。「問題がないなら5点満点の5点でいいや」と思う人もいれば。「可もなく不可もなくなら5点満点の中間の3点。特別素晴らしいものでなければ5点は付けない」という人もいます。

口コミサイトは採点する人の判断基準や採点の甘さ厳しさはバラバラです。スポーツ競技のように訓練された審査員がすべての選手を見て採点する方法とは違います。でもこれは訓練された人でも公平に採点するのは難しいです。会社員なら人事評価の採点を見ればよくわかると思います。だから口コミサイトの得点やレーダーチャートの結果はあまり気にする必要がないのです。肝心なのは、口コミの文章に何が書かれているかなのです。

大まかな傾向が分かる程度

サンプルが多くなれば平均化されてある程度は信憑性が高まります。でも、もとになったデータ自体があいまいなものです。数字の高い低いに一喜一憂する必要なないのです。 得点を気にするのはまったくの無駄とは思いません。さすがに5段階評価で2点と5点なら差があると言えるかもしれません。小数点レベルの差はないのと同じです。数字にとらわれるのではなく、おおまかな傾向くらいに考えたほうがいいのです。 どんな内容が書かれているのかを重視した方が企業の実情が分かりやすいですよ。

同じ会社でも立場によって評価が違う

人々  

ひとつの会社といっても、そこには数十から数万の社員がいます。ひとそれぞれ考え方が違うのは当たりまえです。事業部ごと、部門ごとに別の会社のように雰囲気が違うことも珍しくありません。 役職、年齢、性別、部署、仕事の内容で違うのはもちろん。勤務地、生え抜きか途中入社か、その人の交流関係などにも影響されます。 その人の口コミが、あなたにも当てはまるとは限りません。だから口コミを鵜呑みにするのは危険ともいえます。

口コミを見る時は次のことに気をつけると間違った判断をしなくて済みます。
 
・内容だけでなく書いた人がどんな立場の人なのか注目する。
・年齢、性別、仕事内容など、できるだけ自分の立場に近い人の意見を参考にする。
・どの立場の人がどのように思ってるか、おおまかな参考程度にする。
・感情的なものは割り引いて考える。

 

100%信頼できる口コミはないが参考にはなる

残念ながら100%信頼できる口コミサイトはありません。これはどのサイトも他のジャンルでも同じです。しかしうそやイタズラが入りづらいシステムをつくり信頼性をあげることはできます。 本当のことであっても感じ方、ものの見方は人それぞれ違います。「そういう考えもある」「こういう立場の人はこう感じる職場なんだ」と客観的にとらえることも必要になります。

相手の立場を理解して意見を聞くこと、情報を分析することができるなら社会人としては大きな武器になります。 情報を分析して自分で判断なんてできない、と思うかもしれません。口コミサイトは占いと同レベルの役に立たないサイトだと思って相手にしないのもひとつの方法です。疑いを持たずに会社勤めができればそれは幸せなことです。 100%信頼できる口コミが存在しないのと同じで、100%満足できる会社もありません。口コミを100%信じるのは危険ですが「そういうこともあるんだ」くらいに思えばいいのです。

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