適職で悩むのはムダ?適職で悩まない考え方
適職は何かで悩む人は多いです。どうして適性で悩むのでしょうか?失敗をしたくないから?今の仕事が嫌になったから?でも、本当の適職は誰にもわからないんです。仮に分かったとしてもどうにもならないのです。
ありもしない結果を探して悩むのは人生のムダなんですね。とくにこれから社会人をはじめる人、社会人になって経験の浅い人は、考えるだけ時間のムダです。20代の間は適職で悩む暇があったら今できることをかたずけること、目の前のチャンスをいかすこと、やりたいことを優先させるほうがあとあとためになります。
どうして適職を求めることがムダなのかお話します。
適職についての誤解
あなたは特別な仕事につきたいのですか?
ある技能を要求される職業では、その職業につくための適性検査があります。視力の低い人はパイロットになれません。色覚に問題のある人はドライバーとして雇ってもらえません。職業によっては必要な能力が決まっているものもあります。
しかし判断基準のある職業はごく一部です。あなたはそんな特別な職業につきたいのでしょうか?
少なくともサラリーマンの仕事に適性検査はありません。あるのは「こんな人に来てほしい」という会社の希望です。どんな人を求めているのかは、求人案内に書いてます。面接に行けば教えてもらえます。悩む必要はありません。
適正はひとつじゃない
たとえば営業職に適した人はよく話す人と無口な人。どちらでしょうか?答えは「どちらも適していいるし、どちらも適していないかもしれない」です。
なぜなら、おしゃべりな人は話術がたくみでお客さんの心をつかむことができるかもしれません。でも、一方的に喋るだけではお客さんの心はつかめません。無口な人は無愛想だと思われて相手も心をひらいてくれないかもしれません。でもうまく聞き役に回って相手に気分良く話してもらい信頼を得ることも出来るかもしれません。
セールストークは技術です。やる気があれば身につけることは出来ます。話術が多少下手でも、気配り、根回し、メール、手紙などでカバーできる部分はあります。性格の問題ではないのですね。対人恐怖症でもない限り、営業が出来ない人というのは存在しません。あるのは「好き」か「嫌い」か、「やりたい」か「やりたくない」の問題なのです。
この性格だから絶対この仕事に適しているとはいえないのです。仕事に絶対はありません。保証もありません。
適職=楽しい仕事・楽な仕事ではない
多くの人が求める適職に求めるイメージは、楽しく働きたい。嫌な思いをしたくない。失敗したくないではないでしょうか?でも、適職が見つかったとしてもそれが叶うわけではありません。
億単位の収入がある人気タレントはいつも楽しく仕事をしているのでしょうか?そうではありません。彼らだって裏では悩み苦労しているはずです。お客さんにウケるネタを考えるのに必死でしょう、業界の人達との付き合いもおろそかにできません、疲れたときでもファンには笑顔でサービスも必要です。ときにはプライベートを犠牲にしなければなりません。裏では苦労しているはずなのです。
適職とは他人がいい部分だけを見て勝手に判断するものです。本人はそんな意識はないものです。
どのような仕事をしても苦労は必ず付いてきます。いつも楽しいなんてことはありません。やりがいは最初からあるものではありません。自分で見つけるものです。まして、人から与えられるものでもないのです。
いまある苦労から逃げ出すために適職を求めているのだとしたら意味はありません。他の場所にはあなたの知らない別の苦労があるからです。
適性診断は参考程度にする
職業診断のプログラムはいくつかあります。でもそれらはステレオタイプな仕事のイメージから作られたもの。その業界にいる人は全てその適正診断で合格する人なのでしょうか?成績優秀な人はすべてその適正で高評価の人なのでしょうか?過去の優秀な人のパターンが今後も通用するのでしょうか?
適正診断といっても恋占いと同程度の信頼性しかありません。過去のこのタイプの人にはこういう傾向が多かったというだけです。過去の成功パターンが未来も続く保証はありません。血液型占いや星座占いとたいして変わりません。
現実には本人の意欲、周りの環境、ライバルの存在、運、時代の変化でどのようにでも変わります。適性診断で外れたからといって出来ないわけではないのです。適正で良かったからといって成功する保証もありません。
失敗しない保証が欲しいから適職を求めている人は多いと思います。でも職業診断もあてにならないのです。話のネタや、試しにやってみるのはいいと思いますが、期待と違う結果が帰ってきても「こう考え方もあるんだ」くらいに考えた方がいいです。適性診断はあくまでも参考程度に考えましょう。
あなたが目指したいのはNo.1?
その業界でトップにたつなら先天的な才能は必要かもしれません。でも、一般のサラリーマンが目指すのは業界トップではないはずです。生きるのに不自由しない程度にお金が稼げて、自分や家族が生きていければいい。できればちょっと贅沢したい。ではないでしょうか。
庶民の暮らしを続けたいだけなら適正は気にしなくてもなんとかなります。適正よりも大事なのは意欲の問題。チャンスを活かす決断力なんです。
あれこれ嫌な理由を探して逃げるのはやめましょう。まずは実行しなければ「よかった」と思える仕事にはありつけないのです。
行動しなければ意味はない
自分に合ってるかどうかはどうやって判断するのでしょうか?判断が可能だとして、ぴったりな仕事が見つかるのでしょうか?ぴったりな仕事があったとしても、あなたがそのポジションに付くことはできるのでしょうか?あなたがそのポジションに付いたとして、生活が成り立つのでしょうか?ずっと続けていられるのでしょうか?
すべてはやってみなければ分かりません。適性診断も多少はある程度のリスク判断はできるかもしれません。しかし、絶対はありません。本当のところは実際にやってみないとわからないのです。
今できることがあるなら、まずは全力でそれをやってみる。チャンスが目の前にあるなら挑戦してみる。やりたいことが決まってるならそれに向かって努力する。20代の間は失敗してもやり直しは出来ます。
成功している人は適性で悩んだりしません。「したい」と思ったことに挑戦するのです。あなたは評論家になっていませんか?やるべきなのは行動を起こすことなのです。