激務で体を壊す前に会社を辞めるべき理由3つ

      2017/07/04

壊れる

 

激務な会社をやめるべき理由で一番大きなのはやはり体を壊すこと。体を酷使して、体調を壊すのは昔から多くありました。最近では精神的なストレスから病気になる人も増えています。

激務で体を壊す。当たり前のようですが、意外と深刻なことだと意識されていいません。日本人は頑張ることと無理することを同じだと考える人が多いのです。でも人間には必ず限界があります。だから体や心が壊れるまで働いてしまうのです。

ここで無理して働くとどのような問題があるのか考えてみましょう。何が問題か考えることで、あなたの将来を変えるきっかけになるかもしれません。

 

経済的に苦しくなる

お金が落ちる治療費が家計を圧迫

体調を壊すと病院のお世話になります。当たり前ですね。病院に行くと医療費がかかります。一時的な風邪やちょっとした怪我なら通院はすぐに終わります。治療費はそれほどかかりません。

でも激務で心身を壊した場合。通院期間は長くなる傾向にあります。精神的なストレスを受け続けるとうつ病になります。うつ病は数ヶ月で治るものではありません。通院は1年以上かかることは当たり前です。うつ病の治療は医療保険がききます。一度の通院でも3000~6000円程度で収まります。しかし、ひと月2回通院して1年続けるといくらになるでしょうか?

3000✕2✕12=72000

1年間で少なくとも7万円はかかるのです。下手すると10万円超えてしまいます。それが何年も続くとボーナス一回分は吹っ飛んでしまう計算になります。

身体的なストレスでも深刻です。体に負担がかかり続けると、脳梗塞や心筋梗塞といった重大な病気になる可能性が高くなります。脳梗塞で入院すると症状にもよりますが、サラリマン世代の場合3割負担なので一ヶ月10万円程度かかると言われています。発病して一ヶ月で担任できたとしてもリハビリには何ヶ月も通う必要もあり月数万円の負担は覚悟しなければなりません。

収入が途絶える

一時的に治療費がかかっても仕事が続けられればまだいいほうです。うつ病や心筋梗塞、脳梗塞になると働くことはできません。会社を休むことになります。多くの会社では長期休暇の制度があります。数ヶ月や一年以内なら会社に籍をおいたまま休む制度があります。

病気による長期休養の場合、給料はどうなるのでしょうか?基本給の一定の割合を支給されるものから、全く支給されないものまで様々です。会社によって対応は異なります。いずれにしても、元気に働いていた時のような収入は期待できません。

それでも1年で復帰できればまだいいほうです。多くの場合、1年以上休養が続くと退職しなければなりません。それでも1年間まってくれるだけマシな方なのです。ひどい会社だと休養を認めてくれないところもあります。

そうなると働けない=収入が途絶える

ということになってしまいます。仕事のせいで体を壊しても会社は面倒見てくれません。あなたが困るだけなのです。

 

あなたに対する会社の評価が下がる

捨てられた

 

評価が下がると収入は減る

企業では人事評価を行うのが当たり前です。1990年代以降、成果主義制度が多くの企業で取り入れられた結果。社員は何らかの成果を出さないといけません。「うちの会社は成果主義を導入していないよ」と思う人も多いと思います。でも、人事考課・賃金制度を詳しく見ると成果主義の要素を取り入れている企業が多いのです。社員が知らないところで社員を格付けして給料に反映する仕組みが出来ています。

企業は社員に成果を求め続けます。つまり成果を出せない社員は評価が下がるのです。評価が下がると当然、出世や収入にも影響するのは想像できますよね。

健康な体で懸命に働いても評価の高い社員と低い社員の差は出てしまいます。病気であなたの能力が発揮できない場合はどうなるのでしょうか?休みがちになるとあなたの評価はどうなるのでしょうか?

もちろん、あなたの評価は下がりますよね。

評価が下がる=収入が下がるということなのです。

リストラの候補になる

それでも毎月の収入がいくらか下がるだけならマシかもしれません。企業は苦しくなるとリストラをします。強制的な解雇だけではありません。希望退職を募集することもあります。おおやけにはリストラを発表せずに、狙った社員だけ辞めさせることもあります。

その場合、成績の悪い社員が狙い打ちされるのは当たり前です。

「能力が低いのではない、体調が悪くて能力が発揮できないのだ」と言っても意味はありません。現状で会社の求める成果が出てないなら、能力がないのも、怪我や病気で能力が発揮できないのも同じことなのです。企業はボランティア活動をしているのではありません。利益を生み出さない人間を雇う余裕はないのです。

仕事のせいで体を壊したのに会社からは不必要な存在にされて辞めさせられてしまう。理不尽なことですが、現実に起きていることなのです。

 

家族に負担がかかる

苦しむ家族

あなたの面倒を見る人が必要になる

あなたが怪我や病気で倒れた場合。多くの場合、看病をするのは家族になります。もしあなたが体を動かせなくなったら、食べる・着る・排泄する。これらのことも家族のお世話になります。

介護はされる方・する方ともに苦しいものです。若いあなたが介護が必要な状態になった場合。家族の絶望感は大きなものになります。

だれかがあなたの代わりに稼がなくてはいけない

看病をうけるだけですむとは限りません。あなたが働けなくなったら代わりに働く人が必要になります。誰かが家族を支えなくてはいけないのです。

看病に加えて働く時間も必要になります。あなたが若くて親が元気ならまだ養ってもらえるでしょう。でも、いずれ親はリタイアの時期が来ます。

結婚している場合は奥さん(夫)に全ての負担がかかります。

家族を蝕む負の連鎖

本当なら働ける歳なのに、看病されるだけでなく家族に養ってもらってる。

「もうしわけない」

あなたが悪いわけではないのに家族に対して後ろめたい気持ちになる人もいるかもしれません。容赦のない現実に、、仕事のできる人ほどプライドが大きく傷ついてしまうでしょう。病気によるダメージだけでなく後ろめたさによる精神的なダメージをあなたを苦しめることになります。

その結果、家族に心無い言葉を吐いてしまうかもしれません。苦労している家族に対してキレることもあるかもしれません。そうなれば家庭崩壊です。

さらに、もし子供がいたら。介護の必要な親がいたら。家族の負担はますます大きくなります。

あなただけの問題ではなくなります。家族の人生も関わってくるのです。

 

手遅れになる前にやっておきたい

「そんなの考えすぎだ」
「俺は大丈夫」

と思うかもしれません。むしろ、最悪の事態を想定出来ない人の方が多いと思います。

しかし国民全体の自殺者数は減っているのに、過労による死亡者は増えています。働く者の待遇は年々悪くなっているといえるのです。

体や心が壊れる前になんとかしなければいけません。一番いいのは社内にいて待遇や働き方を改善することです。

激務から逃れる奥の手

しかし、それが出来ないから多くの人が困っているのです。社内で解決出来なければどうすればいいのでしょうか?勤め先を変えるしかありません。

あなたは「転職?そんなのムリ」と思うことでしょう。

でもリーマンショック以降。労働力の流動化が進んでいます。終身雇用・年功序列の仕組みがくずれ、定年まで働くことは当たり前とはいえなくなっているのです。

現在、企業は人手不足で困っています。就職する側にとって売り手市場なのです。20代・30代の社員ならいくらでも転職先はあります。40代は20代ほど多くはありませんが、かつて40歳をすぎれば転職は難しい。と言われていた時代に比べると転職がしやすくなっているのです。

もちろん、ムリに転職する必要はありません。でも、どうしても耐えられなくなったら。このままではいけないと思えるようになったら。転職は確実にあなたの環境を変えられる選択肢の一つになるのです。

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