どうして私だけ?会社は不公平!と感じたときにやるべきこと

      2017/07/01

わたしだけ

 

会社で勤めていると「何で自分だけがこんな事しなきゃいけないのか」「なぜ私だけこんなことさせられるの?」「他の人は楽な仕事をしているのに、私だけがよけいに働かされている」と思うことはよくあります。

でも、不満だけで転職しても同じ失敗を繰り返すだけです。なぜなら、同じような不満は他の会社でも起こるからです。企業とは人間が作った組織です。同じような不満はどこでも起こります。

ではどうすればいいのでしょうか。

本当にあなただけが不公平なのか

ひとたび自分が不公平だと感じると、自分の不公平が気になってしまいます。次から次へと不公平に気づいてしまいます。気づいているというより、ささいなことでも不公平だと思えるようになります。

人のいいところと、自分の都合の悪い部分を比べて「私だけが苦労している」と思えてくるのです。でもそれはあなたの思い違いかもしれません。他の人は別の部分で苦労しているかもしれませんし、あなたの気づかないところであなたよりも働いているかもしれません。「他人の芝生は青く見える」といいます。他のひとの恵まれている部分は実際よりもよくみえます。でも、恵まれていない部分はみのがしてしまいがちです。

 

会社とは不公平なもの

確かに一つの作業を比べれば、あなたの方が他の人より時間が多かったり苦労している部分はあるのかもしれません。でもそれは、あたり前のことなのです。

会社は学校ではありません。全ての人に公平に仕事を分配するのは不可能なのです。会社の目的は利益をあげることです、あなたに楽しみや生きがいを提供するために存在しているのではありません。利益を出すためには、必要な部門に最適な数の人を配置して効率よく仕事をする必要があります。

公平さのために必要もないのに一つの作業に大勢の人を割り振って皆で仲良く仕事をすればどうなるのでしょうか?ムダな人件費が発生し会社の経営を圧迫してしまいます。過剰な負担は問題です。でも、むやみに仕事を割り振るのも効率を悪くしてしまうのです。

 

皆が皆、やりたい仕事をすれば人気のない仕事をやる人がいなくなってしまいます。しかし、人気はなくてもどうしてもやらなければならない仕事は確実に存在します。

企業には様々な仕事が存在します。物やサービスを開発する人、材料を仕入れる人、物を作る人、売る人、運ぶ人、お金を支払う人。企業が利益をあげるためには様々な仕事が必要です。そのために人を配置して利益を出す仕組みを作っているのです。企業が小さければ役割を掛け持ちすることはあたりまえです。企業が多くなれば、仕事の内容は細かく分かれます。どちらのシステムでも社員全員にやりたい仕事だけを提供することは出来ません。

例えばマーケティングは人気の仕事ですが、実際にはマーケティングに必要な人手はわずかです。お客さんを訪問する営業の方が多くの人手を必要とします。でも多くの企業ではまずは営業からやらされることが多いです。マーケティングを手がけるのは営業で経験を積んだ者のごく一部。という会社も珍しくありません。

経験や知識を蓄えるためには、地味な仕事、つまらない仕事、苦労する仕事もこなさなければならないのが会社員なのです。つまり企業とは根本的に公平にはできないものなのです。

 

不満の連鎖を断ち切るためには

あなたが今の自分が不公平な仕事をさせられていると感じたらどうすればいいのでしょうか?不満を言っても解決しません。まずは不満な気持ちを横に置いといて、今あなたがしなければならないことを全力で終わらせてください。終わらせたらまた同じ仕事を割り振られるかもしれません。でもやり遂げましょう。

本気で仕事をしていれば、そのうち気づくことがあるはずです。「ここをこうすれば時間が短縮できる」「こうすれば楽になる」「こうすればもっと多くのことができる」そんな改善点に気がついたら、上司に相談してみましょう。本当に役に立つ意見なら聞いてくれるはずです。却下されなくても諦めてはいけません。自分の考えがなにがいけなかったのか聞いてみましょう。そしてまた考えるのです。

企業というのは、与えられた環境の中でいかに成果をだすかによって評価が決まります。企業の求めていないものを生み出しても仕事をしていないのと同じなのです。でも、それなりの成果を出さなくては相手にされません。下積み時代だと割り切って、成果を積み上げることが不満から脱出する方法なのです。

 

それでも出来ないときは、進路を変えてみる

とはいっても、不満に対してどうにも耐えられないことはあります。これ以上は肉体的・精神的に無理。どう考えても自分が求めているものとは違う。いくら言っても聞いてもらえない。その場合は進路変更するのもひとつの方法です。最後の手段として転職を考えるのもいいかもしれません。

その場合でも、今の会社で「十分にやりきった」という手応えを感じてからにしましょう。他人の評価ではありません。あなた自身が、あなたに対して「これだけ頑張ったのだからもういいのではないか」と許せるまで働いてみるのです。そうして自分なりにやりきった思いをもって転職すると、次の職場では意外と不満に思わなくかもしれませんよ。

中途半端な状態で転職しても同じような不満を持ってズルズルと転職を繰り返すだけです。学校では平等・公平を教えますが、現実の姿を教えてはくれません。社会に出たら理想の世界を追い求めるだけでは生きていけないのですね。

会社の中で不満を持ってもまずはやりきること。転職を考えるのはやりきった後でもいいのではないでしょうか。

 

 

 

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