第二新卒は既卒他と何が違うのか・既卒にないメリットとは

      2017/06/16

 

第二新卒も転職者の一部です。しかし、他の転職者とは大きく違う特徴があります。転職者側、企業側それぞれの思惑から生じた事情があるのです。第二新卒が既卒や他の転職者と何が違うのか。会社に求められる人物像は何なのか。それを知ることで会社に対するアピールの仕方も違います。第二新卒が他の転職者にない特徴とは何か紹介します。

 

第二新卒と既卒の違い

既卒と第二新卒はどう違うのでしょうか?どちらも既卒には違いありません。第二新卒は新卒で入社後3年前後で辞めた人です。既卒とは卒業したけれども就職していない人です。第二新卒は一度は就職しています。企業で勤めた経験のあるなしの差が大きなポイントです。たったこれだけのことですが、企業にとっては大きな違いなのです。

 

第二新卒が企業から求められる理由

転職する我の都合

入社して3年目になると仕事に余裕が出てきて、周囲がみえてきます。入社時点では見えなかった会社の内部事情もあるていどは理解できます。「実力主義の会社だと思っていたのに、実はそうではない」ということに気づいたり、会社の悪い部分もたくさん見えるようになります。

しかし、今の会社に不満があっても会社を辞めるのはリスクが伴います。基本的に転職は年齢を重ねるとどんどん不利になります。年齢が上がればあがるほど能力や実績を求められます。30代になると「今の会社に不満があるけど我慢して働き続けるしかない」という状況になってしまうこともあります。

もちろん社会人としての基礎ができていなければいけません。しかし若い間であれば、将来性を期待されるので経験や能力の低さは若さでカバーできることもあります。

今や転職業界でも第二新卒という言葉が当たり前になりました。第二転職がひとつのジャンルになっているのです。それならばこの枠を利用しない手はありません。第二新卒という枠が使えるうちに希望の会社に移るべきであるという意見には一理あります。

入社して3年くらいの時期では、まだスキルが身についていないということも多いですが、将来性が評価されているのです。

企業側の都合

近年は企業も入社3年目の20代の第二新卒者を積極的に募集しています。企業側としては、入社3年目の第二新卒者は、即戦力として計算できるとかんがえているからです。それでいて、まだ20代ということもあり、それほど多くの人件費を支払う必要もありません。企業に勤めれば務めるほどその企業の色に染まっていきます。仕事の仕方、方針、考え方、言葉まで。知らず知らずのうちに企業の色に染まります。

もちろん高いスキルを持っていれば会社の色に染まっていても関係ありません。実力で勝負できるからです。しかし、スキルが低いにも関わらず考え方だけ他の企業の色に染まった人は教育に手間がかかるだけの面倒な存在です。そうなるともう一度教育し直さなければいけません。

3年以内というのは、社会人としての基礎を身に着けつつも、企業の色に染まりきっていない絶妙なポジションなのです。

人件費が安い、教育のコストも安い。それが第二新卒の特徴と企業は考えているのです。

 

企業と転職者の思惑が一致すると転職は可能

社会人としての基礎を身に着けた若くてやる気のある人材。それが企業が第二新卒に持つイメージです。それが企業側の欲しい人材なのです。企業内で人材育成し、将来の幹部候補として育ってくれることを期待して、転職を希望している第二新卒者に現在の会社よりも良い条件を提示して、取り込もうとする動きがあります。

既卒には企業で働いた経験がありません。社員教育は新入社員と同じです。第二新卒者には企業で勤めた経験あるぶん、教育コストが抑えられるというメリットがあるのです。

つまり人材と企業側の利害が一致しているということです。それ故に、入社3年目に転職を考える人が増える傾向にあります。スキルの無さを若さと元気でカバーできるのは20代だけの特権です。

もちろん無理に転職する必要はありません。転職がキャリアアップになると安易に考えないほうがいいです。しかし「どうしてもこの会社はダメだ」と思ったとき、働く会社・仕事をリセットしてやり直しができるのも第二新卒の特徴なのです。

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