転職に失敗する40代・50代はこんな人

40代の転職

  40代、50代(ミドル層)の転職には若い人の転職にない苦労があります。若いころの様に気軽な気持ちで転職すると後悔します。他人が転職で成功したからといって安易な気持ちで具体的な見通しもないまま勢いで転職してしまうと失敗します。

その一方で役に立つミドル層の不足に悩んでいる企業もあります。バブル崩壊後、採用を控えた企業は有能な管理力の不足に悩んでいるのです。今後、会社に不要と思われたミドル層のリストラは進む一方で。有能なミドル層は奪い合いになるといわれています。

その結果、ミドル層の転職者が増えた一方で失敗したと感じる人も増えています。転職に失敗した人にはいくつかのパターンがあることもわかってきました。どのような人たちが転職に失敗するのか紹介します。  

 

40代・50代の転職で失敗するのはこんな人

年収アップだけを目的にする

厚生労働省平成26年上半期雇用動向調査結果の概況によると。 転職後の収入変化はこうなっています。

転職後に年収が増えたか?

増えた 37.3%
変らない 29.4%
減った 32.2%

 

収入が増えたのは4割弱。それ以外の人は現状維持か減ってます。よほどの専門的能力、売り込める能力があれば別ですが。単に収入に不満を持っての転職はやめたほうがいいですね。ただし、中小企業はもともと賃金水準が低いです。転職支援サービスなどを使って規模の大きな会社に転職するとそれだけで収入が上がる可能性が高くなります。  

本当に転職すれば解決する問題なのか考えない人

転職する前に今の職場で我慢ができないと思っても、早まってはいけません。意外と他の会社でも似たようなことは起こるからです。さらに状況が悪くなることもあります。不満に思っていることでも「実は自分に責任があるのではないか」「仕事のやり方や考え方に問題があるのではないか」と疑ってみることも必要です。同じような業界や職種なら似たような問題を抱えていることも多いのです。転職しても根本的な解決にならないこともあります。  

現在の不満だけを気にする人

現在の会社に不満があると「同じ不満を繰り返したくない」という気持ちが働きます。仕事を探すときも不満を解消することを強く意識します。しかし次の会社では違った不満が出てくるかもしれません。現在不満に思っている内容を調べるのは大切ですが他の項目も調べましょう。  

自分の能力を過大評価する人

「自分には長い勤務実績がある」「経験が長いから能力もある」と思っていても。採用側から見ると特に魅力を感じないということはあります。 自分がどんな仕事をして、 どんな成果を出してきたのか。 紙に書いて整理してください。 自分を客観的に判断する材料にできます。 応募しようとする会社の業務内容や求人情報と比べるのです。 この会社なら自分のこの実績がいかせる。 という部分を探すのです。 それでも分からないときは転職エージェントを利用します。 第三者の立場からアドバイスがもらえます。  

家族の理解を得ない人

40代ならば家族と一緒に暮していることも多くなります。自分の仕事のこととはいっても、やはり家族にとっても重要な問題になります。家族と転職についてしっかりと話し合いをしていない場合は家族による理解、サポートが受けられず、厳しい状況で転職することになります。 自分勝手に決断せず、事前に家族ともよく相談する必要があります。なぜ仕事を辞めて転職したいのか、次の仕事がみつかるまでの生計はどうたてるのかなど、話し合うことが大切です。

無理な条件に応募する人

40代、50代は20代の若い人と違って応募案件が少ないです。そこで多少応募内容が自分の希望と違っても無理して応募する人がいます。合わない仕事を選んだために仕事ができず。転職に失敗したと思ってまた転職をする。負の連鎖の始まりです。 妥協することは必要ですが。このさき10年、20年その仕事を続けられるのか。応募する前によく考えてください。  

企業がどんな人材を募集してるのか理解しない人

募集要項や求職票を見ても、企業がどんな人を求めているのか確認しない人もいます。自分は最前線で働きたいのに会社は管理職を求めていた。なんてこともあります。特に40代、50代に会社が求めるのはマネジメント能力が多いです。 逆にマネジメント能力があれば業種が違ってもカバーできることはあります。自分には専門技能はないからといって最初から諦めることはありません。求人情報だけで分からなければ、転職エージェントを利用しましょう。実際に面接を受けて企業が何を求めているのか確認することも有効です。

情報収集しない人

求人情報の8割がインターネットから得られるといわれています。ハローワークや新聞、求人広告、求人誌から得られる情報も貴重ですがはるかに多くの情報がインターネット上にあるのです。 よい転職先を探すには多くの情報源があったほうが有利です。「転職しようかな」と思い出したらできるだけ多くの人材会社に登録して、情報を集めましょう。 それで今の会社以上に魅力的なところが見つからなければ、今の会社で働くという選択肢もあります。つまり選択肢をできるだけ多く持つのです。

 

中高年の転職は下調べと準備が必要

以上のように40代、50代の転職には若い世代にはない苦労と困難がつきまといます。若年層に比べれば求人数の少ないのは事実です。中高年になると社会的・家庭的でも相応の立場が求められます。求められる人物像も若い世代よりも厳しくなります。もちろん家族の理解も必要です。若い世代のように勢いだけでは転職は出来ないのです。

しかし日本は労働力不足という問題を抱えています。今、中高年を求める企業が増えているのも事実なのです。現在の不満だけを転職理由にしてはいけません。まずは社内でどうしてもあなたの不満が解決しないのか考えてみましょう。どう考えても無理と判断したら転職を考えるのもひとつの方法です。他の企業がどのような人材をもとめているのか調べましょう。必要とされる企業に売り込めば転職は可能なのです。

40代で転職情報を調べる方法は以下の記事が参考にできます。

転職を成功させる40代の転職支援サービス活用術

後悔しない、40代の求人広告の注意点

40代転職に必要な情報の探し方

 

自分で探す時間がない人の対処

しかし「忙しくて自分から転職活動をする時間がない」という場合、スカウトを待つ。という方法もあります。

「そんなに簡単にスカウトが来るわけがない」と思うかもしれません。

それはあなたのことをスカウトが知らないからです。スカウトにあなたの存在知らせるサービスがあればスカウトが来る可能性は高くなります。

スカウトに紹介する場を提供するサービスが ビズリーチ です。40代・50代・管理職者の利用が多いサービスです。

他の転職サービスと違い、ビズリーチは有料と無料の2つのプランがあります。

プランの特徴はこのようになっています。

プレミアム(有料)

・ヘッドハンターを選ぶことができる。
・応募する企業を選ぶことができる。
・ヘッドハンターのスカウトも受けられる。
90日間の体験期間有り。90日をすぎると自動的に課金されます。

年収に応じて料金体系が別れています。

タレント会員
現在の年収750万円以下
30日あたり2980円。
ハイクラス会員
現在の年収750万円以上
30日あたり4980円。
 
スタンダード(無料)
・ヘッドハンターを選ぶことはできない。
・自分から企業に応募できない。
・ヘッドハンターのスカウトが受けられる。

 

ヘッドハンター利用の注意点

多くはヘッドハンターからのスカウトになります。1~2割ほどは直接企業の採用担当者から連絡が来ることもあります。ヘッドハンターは初めてだと思います。注意点を紹介します。ヘッドハンターも様々です。よい転職案件を持っていて声をかけてくる人もいれば、とりあえず声をかけてくる人もいます。

時間があればできるだけ多くの人に会えばいいのですが。そうもいかないと思います。「◯◯会社の求人がありますがどうですか?」と具体的な案件を教えてくれる人を優先して返事をすべきです。「とりあえず会ってみませんか?」という人は無視してもかまいません。

ビズリーチの賢い利用方法

マネジメント・スペシャリストに適したサービス

スカウトは1週間で数件の連絡がある人もいれば半年で数件という人もいます。人によってスカウト件数のばらつきがあります。マネジメント経験の有無は大きな差となります。マネジメント経験がない、特別な技能がない。という人はヘッドハンターから相手にされません。そのような人はDODAなど無料のサービスに登録してエージェントと相談したほうが転職の可能性が上がります。

管理職かスペシャリストで他の企業に移りたい。と考えている人に適したサービスです。

今すぐ転職する必要がないなら無料プラン

スカウトを待つだけの無料プランでは長期戦も覚悟しなければなりません。「忙しいので転職活動する暇がない」「1年後でもいい。すぐに転職する必要はない」という人に適したサービスです。

「半年以内に転職したい」とか期限が決まっている場合は有料プランを使うか、DODAエージェントサービスなど他の無料サービスを併用した方が早く転職できます。

登録は公式サイトから可能です。フェイスブックアカウントがあればさらに簡単に登録できます。

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